仲間に先に彼女ができて
お酒というものには不思議な力がありまして、飲めば飲むほど気持ちがでかくなる。中国カンフーに酔拳という有名な技がありますが、まさにアレです。でもこの酔拳という技は、お酒の力を借りて人間の潜在的な力を引き出しているもので、実はダメージも相当なものということですね。
僕たちが普段からお酒を飲んで気が大きくなり、「酒の力をかりて」とか、「飲んだ勢いで」とかの行為は、なんとなく酔拳に似たところがあると思うのです。たとえば、酔った勢いで彼女に告白してしまうとか。なんとなくセコい方法のように思えるのですが、とても臆病な方にとってはつごうのいい手段ではないでしょうか。
僕はこのお酒の力を借りて、彼女をつくったことがあります。それは十九のときでした。僕は高校を卒業して、一応は大学へ入ったのですが、どうも大学の空気に合わず、いつも間にか講義にも出なくなっていました。それで毎日毎日アルバイトをしていたのです。
バイト先では、いつもつるんで行動していた仲間がいました。よく仕事帰りに飲みに行ったりしましたね。